2012年11月11日日曜日

HGUC 147 1/144 RX-160S バイアランカスタム。

本日のご紹介は、HGUCのバイアランカスタムです。


パチ組みですが、少し可動に癖があるものの、ポロリも少なく可動範囲も広めで、
遊びやすいアイテムになっていると思います。




まずはパッケージから。





箱絵もいつも通りかっこいいです。ブッタ斬られてるのはデザートゲルググでしょうか。




説明書。 この辺もいつも通りです。
ゼーズールと絡めたイラストが格好良いですね。



中身。HGとは思えないパーツ量です。初期のMGよりは多い気が。



シールとデカール。
今回このシールがかなりの曲者でして、厄介な所にばかり貼ることになるので
ピンセットと爪楊枝を用意しておくのが吉です。

私は面倒がって用意せず製作していたんですが、最終的には爪楊枝を使う必要がありました。

厄介なシールの場所その1。
脇腹のスラスターにシールを折って貼る部分。


この時点で、うわーきっついなぁーと思っていたのですが、
厄介なシール貼りは更にエスカレートしていきます。

厄介なシールの場所その2。
肩スラスターの内側。溝あり。



シールは3分割されており、真ん中と両脇を分けて貼ります。
真ん中のシールは、上の写真ではパーツ先端の縁の内側から貼り始めていますが、
それだと溝にシールがかかってしまうので、先端の縁いっぱいまで使ってシールを
貼ったほうが綺麗に仕上ります。

更にシール貼りは難しくなっていきます。
厄介なシールの場所その3。
ふくらはぎのスラスター内側。カーブ、ディティール、突起あり。


ふくらはぎのスラスターに至っては湾曲しているため、シールの横幅より
パーツの横幅のほうが断然狭いということで、シールを真ん中から曲げながら、
内部の根本のほうの突起に合わせて貼るという難解さです。

ここまでは、爪楊枝に頼らず指のみで貼ってきました。
しかし、次のシールは指だけでは完全に無理でした。

正直最初から爪楊枝を出しておくべきでしたw

厄介なシールの場所その4。
リアスカートのスラスター内側。



これまでとは逆に、スラスター内部の赤は成型色で今回は黒の部分がシールです。
段々になっている部分に貼るのですが、パーツに沿ってシールを貼らないとシールが
大きくて指定部分に入りません。
当然指や爪ではここまで細かい部分にシールを密着させるのは無理なので仕方なく
爪楊枝を導入しました。

以上が、シール貼るのが厄介だった部分です。
正直、見た目的にもシールだとあまり良くない感じですし、
範囲が大きいためシールが足らず、設定とシールの範囲が少し違いますので、
その1からその4まで全て塗装してしまったほうが良さそうです。

あずき色に近いので赤の調色が少し面倒そうですが、肩ブロックの下側や
プロペラントタンク先の円錐状のスラスター内側も塗装の必要がありますので、
ただのレッドでもいいから塗ったほうが見栄えが良さそうです。


製作時の話は以上で、本体のレビューをば。





まずはぐるっと。
パッと見、横にデカいという印象ですが実は縦にもけっこうデカイです。
人型から外れたフォルムが非常に格好良いですね。
プロペラントタンクが大きい分、重心が後ろに行きがちですが、大きい足首と
可動するかかとの爪のおかげで結構自立してくれます。


両腕が特に特殊な構造になっていて、肩ブロック、肩、肩スラスター、上腕、下腕、腕部メガ粒子砲、爪といろいろなパーツで構成されています。


各部と可動について。



まず頭部から。



頭部は紺部分、クリアパーツ、角x2、マスク、頭部全体、頭部裏側の黄色部分と
7パーツで構成されています。
クリアパーツの裏にはシルバーのシール等はありませんので、追加してあげると
より光を反射して綺麗に光ってくれると思います。


頭部はボールジョイント接続。
頭部は上下の可動がこのぐらい。
首のボールジョイントが浅めなので、少し無理をさせると簡単に首が取れてしまいます。


横にはこれくらいが限界です。これは頭部の形状的に仕方ないですね。
続いて、腰です。



腰もボールジョイント接続で、腰の左右の捻りはこれぐらいです。
干渉しそうなデザインのわりには、ポーズをつける分には十分に動いてくれます。


腰の上下可動はこれくらい。オマケ程度の可動ですがあるとないとでは結構違いますね。
続いて肩です。



紺色の肩ブロックは胴体にボールジョイント接続されており、
上下方向にはこれくらい可動します。
肩ブロックは前後でパーツ分割されているため合わせ目があります。

肩ブロックの下から脇のスラスターが生えていますが、
脇スラスターも左右に軸可動します。


肩ブロック前後方向。前後には気持ち程度しか動きません。



肩そのものは、紺色の肩ブロックとスカイブルーの肩スラスターの間にある、
濃いグレーの小さいパーツになります。前後と左右の2軸構造です。

前後は干渉するものがないため360度回転し、左右は肩単独だとこれぐらい可動します。
上腕にも肩のすぐ下に軸があり前後回転以外はこちらが可動を担いますので、
肩の左右可動は狭くてもまったく困りません。


肩部アップ。


肩スラスターは肩側が軸可動、スラスター側にボールジョイントがあります。
肩側の軸はこれくらい可動します。ボールジョイントは前後回転が360度。角度付けは
各方向に30度くらいずつです。



上腕には軸関節があり、肩との境で360度横ロール、軸関節が前90度
後ろ80度ほど可動します。 このため人型を外れたデザインですが腕の可動性は
とても高く、腕組みに近い格好も取ることができます。



肘は1軸でロールなし。100度近く曲がります。
下腕には腕部メガ粒子砲がボールジョイントで接続されていて、
上の左右写真程度に可動します。



 爪は3本で、手の甲側の2本は1体成型。それぞれ独立して下腕に軸接続されています。
開閉は上写真程度かなと撮ったときは思ったんですが、
手の甲側の2本は写真よりもっと内側まで曲がります。140度ぐらい。
そのため、爪は完全に交差できます。すいません。

続いて脚部。


股関節は球体関節で、左右開脚はこれぐらいです。



前後は豪快に拡げることができます。
後ろ90度で前は角度にもよりますが写真程度まで上がります。


後ろが干渉しないデザインなので、飛行ポーズもすんなり取れます。


腰のアーマーは、前後のパーツが固定、腰すぐ横の紺色のカバーは股関節の球体関節に直にボールジョイントで接続されており、上写真程度に前後に可動します。
紺色のカバーの外側のスカイブルーのパーツは太股の外側にボールジョイントで接続しています。



 膝は2軸構造でこれぐらい可動します。
立て膝がギリギリできそうでデザイン的に足の甲の接地が厳しい感じでしょうか。



爪先とかかとは軸で足首に接続しています。かかとは内側と外側の爪が独立可動です。
爪先とかかとの開閉はこのくらいです。



足首はボールジョイントで脚に繋っています。
あまり干渉するものはありませんが可動は少なめでこれくらいです。
少なめの可動ですが、爪先とかかとの可動とあいまってかなり接地してくれます。

続いて背部。



バインダーは上下左右で軸接続。開閉に上写真程度、上下に下写真程度うごきます。


プロペラントタンクはバインダーに上下左右の軸接続。
上下は肩ブロックに干渉するまで、左右は15度くらいずつ動きます。


プロペラントのスラスターも可動します。

可動は以上です。



お尻アップ。設定では内部の濃いグレーのシールを貼ってある部分の外側の縁までが
濃いグレーです。お尻は脚に干渉したときに結構ポロリするので接着したほうが
良いかもしれません。


脚部後ろから。ふくらはぎのスラスターは可動しそうに見えますが固定です。

以下てきとーなポーズ。
可動がだいぶ優秀なので意味不明なポーズで写真をいっぱい撮ってしまいました。


ごろ寝。

座ってみる。


ブリッジ。


御辞儀を撮ろうと思ったのですが、何か違います。


そういえば、ビームサーベルが2本付属しますよ。
腕から生えます。


その辺にいたHGUCケンプファーと比較。
だいぶサイズ差がありますね。

変なとこからサーベル出す2人で。
HGUCジオと比べても全高全幅ともに勝ってます。


腕組みアップで。
何かを考えてるふうです。


腕、爪ともに保持力が結構あるので、人質っぽく捕むことも可能です。 



なんとなく踏まれるブレークダウンさん。
こういうのはスタスクの役割ですが近くにいなかったのでw

そんなわけで、HGUCバイアランカスタムのパチ組みレビューでした。
塗装の必要は感じるものの、特に改造する必要は感じられない、とても優秀な可動とスタイルで、ポロリも少くいじりがいのあるとてもナイスなアイテムになっています。

ちょっとパーツ数が多く、シールも面倒ですが
なかなか格好良い機体ですのでオススメな感じです。
もしかしたら、バイアランカスタムの売上によっては
カスタムじゃない通常のバイアランも出るかもですね。
通常のバイアランもかなり格好良い機体なので出してほしいところです。

それではまた。