2013年3月31日日曜日

トランスフォーマー マスターピース MP-10B ブラックコンボイ。


本日のご紹介は、トランスフォーマー マスターピースから、
デストロン/星帝大使 MP-10B ブラックコンボイです。



同じくマスターピースのMP-10 サイバトロン/総司令官コンボイver. 2.0として
発売された通常カラーのコンボイをいわゆるブラックコンボイ、ネメシスプライムカラーで
リペイントしたアイテムになります。

MP-10 コンボイ ver.2.0にはコンテナとローラー、スパイク人形が付属していましたが、
今回のブラックコンボイには付属せず、その分お値段が控え目になっています。
(定価23,100円→定価13,440円)


それでは続きからどうぞ。


まずはパッケージから。




パッケージイラストは、これまでのマスターピースのデザインを踏襲したもの。
ロボットモードで封入されていることもあって、だいぶ縦長なデザインです。


気になったのはココ。
注意の文面なんですが、斧の名前がガルバナイズアックスになっています。

ちなみに箱の他の部分では、きちんとバトルアックスで統一されています。


ですが、説明書も注意の部分だけ、コンボイver.2.0のエナジーアックスのままになっていましたw
こちらは普通に変更漏れだと思いますが、ブラックコンボイの斧はガルバナイズアックスという
名前で企画が進んでいた時期もあったんでしょうね、きっと。

ちなみに「ガルバナイズアックス」や"galvanize ax"で検索しても何も出てこず、
"galvanize axe"でも44件と非常に少なく、TFに関連するものはなかったので、
実際に使用されていれば初めての名称のハズです。

ちなみにgalvanizeは、「電気鍍金する、急に刺激する、電気を通す、急に元気づけて〜をさせる」
などの意味なようで、あまり武器としてはピンと来ませんが、
ファンとしてはガルバトロン(Galvatron)との名前の関係のほうが気になるところですねw
ガルバトロン化させる斧、とかいう武器だったらちょっと怖いですw


そのバトルアックスと、タイヤはSBSというゴムの一種で出来ています。
亜鉛合金(ダイキャスト)が使用されている部分も一目で分かりますね。


箱裏の説明などからも分かるように、今回の黒コンボイはいわゆるユニクロンズ・スポーン。
星帝ユニクロン樣から生み出された、自身の復活のために暗躍する手駒です。
ボディはコンボイからコピーしたため、ブラックコンボイの形になっているようですね。


中箱と説明書など。
箱が縦長なのもうなずける配置ですw


カード。
地位の値は低いですが、他はかなりの数字です。


説明書の裏には、歴代の黒コンボイたちが。
自分のイメージ的には黒コンボイと言えばカーロボット/Robots In Disguiseの
ブラックコンボイ/Scourgeですが、ビーストウォーズII、ネオでもあるんでしたね、そういえば。

説明書の中には細かい設定やブラックコンボイの活躍するストーリーなどもあります。







ブラックコンボイ、ビークルモード。

元々のコンボイ ver.2.0の出来の良さもあって、かなり格好良いです。
ワイパーやミラーなどの細かいところもきっちり造形されていますし各部にリベットの描写もあって
情報量が多く、文句なしな感じですね。

タイヤがゴムなことと、大きさとダイキャスト使用からくる重量感のおかげで、コロ走行も
かなり気持ち良く走ってくれます。


ビークルモードではあまりギミックなどもないので、さっそくトランスフォームです。



まずはフロントウィンドウを左右にパカっと開いて、


頭部を出し、フロントウィンドウを閉じます。
というのは当然、説明書にある正しい手順ではありませんが、なんとなく頭だけ出しておくのが
好きなので今回はコレでw


さて、変形に戻って、サイドミラーを閉じて排気管を上げ、フロントライトとバンパーの左右を立てて、
フロント部左右のパネルを開き、腕を横に出し、肩を後ろから前に回します。


 フロントウィンドウを開いて、フロントグリルを90度持ち上げて、運転席内部に収納します。


マトリクスのカバーを閉じ、フロントライトと左右のバンパーを畳んで、タイヤを軸に180度後ろに
回転します。


前輪を90度曲げて脇腹を構成したら、前腕下側のパネルを開きます。


前腕を前側を反転させ、手首を出して前腕のパネルを閉じます。
リアを上下に開いて、爪先と踵を構成します。


立たせたら、腰のヒンジを折り畳み、上半身と下半身をフロントグリルでジョイントします。


フロントウィンドウを閉じたら、リアの裏側に畳んであったリアタイヤを覆うパネルを展開、
シルバーメッキのタンクを腰から外し、脚側に畳みます。


下腿に収納されていた太腿を出し、下半身を180度回転。


足首を外側にスライドさせ、脛のパネルを内側から展開したら変形完了です。




 ブラックコンボイ、ロボットモード。

直線で構成されたデザインがとても格好良いですね。
写真では肩の関節を最大まで引き出していますが、胴体に密着するまで付けることも可能です。
好みで限界まで引き出してしまっていますが、
見栄えは少し収納したほうがいいかも知れませんねw


元はMPコンボイver.2.0ですので、旧玩具よりもアニメでのイメージを重視したデザインに
なっています。
余計なガワも全く無いですし、2011年のMPコンボイver.2.0の発売から1年半近く経っていますが
今見ても文句無しの出来です。




頭部は、見る角度によって目の印象が全く異なる、絶妙な造形になっています。
目はクリアパーツになっていますが、特に集光機能などはないのでギラギラと光ったりはしません。



 耳の部分は回転可能なので、好きな角度に変えることも可能です。


胴体には胸と腰にクリアパーツ、腹にメッキパーツと、贅沢なパーツ構成。
窓枠のリベットがここでもいい感じに情報量を高めてくれています。

唯一、ガワが少し残っているのが、背中の左右にあるパネルぐらいですが、
残っているといっても、たったこれだけです。
ガワと言われなければガワだとも思わないかも知れないくらいに同化していますね。


腕。デストロンマークは左肩だけに配置。
直方体だけで構成された素敵なブロック状の腕が、ディティールアップのおかげで全くもって
のっぺりした感じを感じさせません。


脚部も単調になりがちな面構成ですが、とても細かく造り込まれています。



ちなみに、ブラックコンボイの大きさはこれくらい。
MPサウンドウェーブより若干大きいです。



可動とか。



頭部は上下と左右の二重の軸構造。
上下には写真くらいまで、左右は360度回転可能です。


腰も360度回転可能です。


肩は複雑な軸構造になっていて、まず肩関節自体が引き出し式になっています。
写真では上述通り基本的に全開です。

変形を兼ねた前後にスイングする軸、腕を前後に振る軸、腕を左右に開く軸と3軸あります。

前後には360度回転、左右には45度くらいまで開きます。
また、変形用の軸で後ろに70度くらいスイング可能です。




上腕のやや下側にロール軸があり、360度回転可能です。
肘は1軸で90度まで。
手首も1軸で360度ロールします。



手は指の開閉が可能です。
親指は固定で、人差し指は独立可動。第一関節も曲がります。
中指から小指までは一体成形で、こちらは第一関節は曲がりません。


股関節は2軸式。
前後にはラチェットが仕込まれていて、前に70度くらい、後ろに45度くらいまで。
ラチェットのノッチは10度強ぐらいずつ刻まれています。

左右は通常の無段階式で70度くらいずつ、合計140度くらいまで開脚できます。

膝もラチェットが仕込まれていて1軸式です。
 前に60度、後ろに90度。ノッチは15度刻みです。



太腿の上部にロール軸があり、内側に30度、外側に30度くらいずつ回転できます。
また、膝の直下にもロール軸があり、こちらは360度制限無く回転できます。



足首は、前後と左右の2軸式ですが、左右の外側と前後の後ろ側には動きません。
内側には120度くらいまで動きます。前には30度くらいまで。

また、変形の都合で爪先と踵も前後に動きます。
爪先は前に10度くらい、後ろに70度くらいまで。
踵は前方向だけで、120度くらいまで曲がります。


続いてギミック。



背中には武器のレーザーブラスターを収納できます。
収納時にはレーザーブラスターを折り畳みます。



収納するとレーザーブラスターの一部が背中から飛び出るようになっています。
なので、背中には元々穴が開いています。

ブラックコンボイだと武器の色も目立たないですし、穴も目立たなくていいですねw




その武器が、こちらのレーザーブラスター。
コンボイver.2.0のレーザーライフルと差は無さそうに見えますが、コンボイを持っていないので
細かい比較はできず。


収納時はこのように折り畳みます。
展開はスプリング式で銃の後ろにあるグレーのスイッチでパシャッと開きます。


左右の掌には武器のグリップのジョイントに合わせたダボ穴があり、握ってなくても
きっちり固定できます。


 個人的にはG1コンボイは斧よりも銃のイメージ(それか素手の格闘w)なので、銃を持ってると
しっくりきます。


ギミックとは違いますが、武器のついでにバトルアックスです。
コチラはコンボイver.2.0のエナジーアックスと形状は同じですが成型色がオレンジからレッドに
変更されています。


手にすっぽりと被せる方式なので、手の形、特に親指に合わせて凹んでいます。


G1コンボイは、オープニングで有名なダムでの戦い以外は確か斧って使ってないんですよね。
なのであんまり斧なイメージはありません。と言っても斧以外にイメージに合う武器もないんですが。
格闘はステゴロでw


でもやっぱり、なんだかんだと他シリーズで斧使うことも多いからか、斧もアリだなーと思い始めたりw



左手にも無理矢理嵌めようと思えば途中くらいまでなら嵌まりますが、斧の刃が外側を向いて
しまうので、手首を回転させて向きを整える必要があります。


 なのでフル装備だと必然的に右が斧、左が銃になりますね。

説明書にも、ストーリーオブブラックコンボイという話が収録されていて、その中でも
右手に斧、左手に銃な描写があります。



さて、ギミックに戻りまして。

ブラックコンボイの胸には、デッドマトリクスが収納されていて、胸の開閉ギミックによって
取り出しが可能です。

マトリクスはウィンドウ部分、クロームメッキの外蓋、黒い内蓋と厳重に保管されているっぽい感じで
収納されています。



取り出したデッドマトリクス。
ユニクロン復活のためのエネルギーを集める代物だそうです。


 一応、こんな感じに手で持つことも可能です。
さすがに左右のグリップを握れるほどは大きくありませんねw



胸には、コンボイver.2.0のマトリクスは当然のこと、他のキャンペーン配布のマトリクスも
収められます。
左上がミトの町のマトリクス、右上がフクツの町のマトリクス。下がデッドマトリクスです。

デッドマトリクスが一番輝きが鈍いのは、敢えてなのか仕方なくなのか...w


マトリクス前後。
穴が大きいほうが前ですね。

サイバトロンサテライトが各地にできるという情報が流れ始めの頃には、雑誌で色んな色の
マトリクス試作品が載っていて、「僕らの町の司令官」シールのコレクションブックには
各ご当地マトリクスも載っていたので、まさか全国で各地限定のマトリクスを!?と騒然としていた
気がしますが、なんだかんだで今のところこの2種類のみ、全国同じ、と各地を周るような真似は
しなくて済みましたねw

でも、企画当初は本気だったんじゃないかなぁ、などと思ってみたりw


とりあえず、ミト、フクツともにブラックコンボイに似合いそうで、各地のご当地マトリクスの中でも
欲しい筆頭だったので、こうして手に入っただけでも嬉しいです。


ちなみに、胸になんか入らないかなぁーと思ったんですがウチで一番小さい、
極小変形サウンドウェーブでも入りきらないので、ちょっと難しそうですね。

極小変形サウンドウェーブの胸にあるジャガーならラクラク入るんですがw


比較など。




ウチにある黒コンボイ全部並べるのは大変なので、厳選して(と言いつつ手近にあったヤツだったりw)

G1コンボイのリメイク、の黒コンボイ。
という意味では近い立ち位置の二体。

品質やG1らしさでは、やはりMPには敵わないですね。
ヘケヘケコンボイ型は、ヘケヘケコンボイ型としての格好良さで勝負できる傑作アイテムなので
あまり並べる意味もなかったかな、とw




続いて、今現在で一番手に入れやすそうな気がする、プライム版ネメシスプライムと。
でも、ちょっと前までは普通に店頭にありましたが、さすがにそろそろ店頭では見ないですね。

と、コチラも元のデザインが違いすぎてあんまり並べる意味が無かった気がw
並べて比較するのによさそうな黒コンボイって、ロボマス版とかですかねぇ。
すみません持ってません。





並べる意味があまり無さそうだったので、テキトーに頭出しビークルモードでw
頭出しのシュールさというか似合うのはMP版な気がします。




そんなわけで、トランスフォーマー マスターピース MP-10B デストロン/星帝大使 ブラックコンボイのレビューでした。

黒いコンボイの歴史にまた新たに加わったブラックコンボイ。
自分で黒く塗ったり、悪堕ちしたり、コピーだったり、色んな理由で発生する毎度恒例な黒コンボイ、
今回はユニクロン樣絡みでした。

コンテナ、ローラー、スバイクが省略されていますが、元がMPコンボイver.2.0なだけあって
出来はかなり良いです。
おそらく、コレも早いうちに値段が上がっていきそうですので、迷っている方はお早めにどうぞ。

それではまた。