2013年3月2日土曜日

トランスフォーマー ジェネレーションズ TG-09 スタースクリーム。


本日のご紹介は、トランスフォーマー ジェネレーションズから、TG-09 ディセプティコン航空参謀
スタースクリームです。



海外で既に発売されている、Transformers Generations Fall of Cybertron Starscreamを
リペイントしたアイテムで、海外版と比べると、塗装が豪華になり渋い色合いになっています。

ちなみに海外版はコチラでレビューしています。

それでは続きからどうぞ。


まずはパッケージから。





パッケージイラストは、海外版のFoC Starscreamのものを流用していて、今回は特に色合いの
変更などは無さそうです。

プロフィールは次のようになっています。

「サイバトロン星の戦争が始まる前、スタースクリームはセンチネルプライムの護衛を
任されるほどの名誉ある戦士だった。だがメガトロンが反乱を起こした直後、辺境の衛星基地に
配置され、果てしくなく続く孤独と倦怠感が少しずつ、彼を今の強欲な性格へと変えてしまった。
参謀の立場が約束された時、スタースクリームは喜んでディセプティコンに寝返った。愛用の
武器は火力と連射に優れたスクラップメーカー砲だ。」

海外版のキャラクターバイオでは、以下の通り。
"There was a time when STARSCREAM was an honorable soldier who fought for
the defense of CYBERTRON. But long isolation aboard an orbital platform made him
greedy and ambitious. Given the opportunity to once again lead troops, he gladly
joined MEGATRON."

今回も、海外版に比べてプロフィールは詳細になり、新たに設定も盛り込まれています。

武器はスクラップメーカー砲となっていますが、コレはFoCのゲームに出てくる、
X18 Scrapmakerのことでしょうね。ちなみに、Dark of the Moonのゲームでは、
スタースクリームはX13 Scrapmakerとロケットランチャーを装備していました。

が、実際に付属している武器は、FoCゲーム中でのX18 Scrapmakerではなく、
細部などの特徴を見る限りNeutron Assault Rifleですね、コレは。
(凄く似ているけど微妙に違うのですw WfCのNeutron Assault Rifleは別物だったんですが。)

まぁ、国内ジェネレーションズ版はFoCの設定に厳密である必要もないので、パッケージに
書いてあるからには、国内ではスプラップメーカー砲で良いと思います。

ちなみに、海外版のパッケージには "SPINNING ASSAULT CANNONS!" と書いてあります。






ビークルモードでぐるっと。

あ、今回から背景にHハンガーを使用しています。
いつも白いテーブルに比べてソレっぽいですが、ちとモールドが煩い感じがするのが玉に瑕ですw
時間を見て、明度を落した塗装にして墨入れなどのディティールアップをしたいな、と思います。


国内版にはビークルモードとしか記載されていませんが、
海外版ではCYBERTRONIAN JET FIGHTER MODEとなっていました。
サイバトロン星でのジェット戦闘機ということで、まぁいつも通りな変形モチーフですねw



武器を装着してぐるっと。
スクラップメーカー砲には、5mm軸が長いものと短いものが付いていて、上の写真では短い方を
主翼裏の5mm穴に挿しています。

短い方を挿しても、バランス的には悪くない、どころかむしろ良いですし、後述する武器の
合体する面が機体内側に向き、長い方の5mm軸が機体外側を向くので、その方が色々と
良さげではありますが、パッケージ写真、説明書ともに長い方の5mm軸を挿しているので、
一応上の写真では長いほうです。

まぁ、こっちの方が地面と底のクリアランスが大きく取れるので、擦れにも安心ではありますw
(短い方でも、地面に擦れることはないですが。)


擦れと言えば、メタリックレッドの部分は、キャンディ塗装の表面にあたるクリアレッド部分が
剥げやすいです。まぁ赤塗料が剥げやすいのは仕方ないことなんですが。

ウチのも撮影時点で主翼の5mm穴周辺や、太股などにチッピングが発生していました。
WfC, FoCはゲーム中でも結構身体にダメージ表現がされていたので、多少剥げたところで
逆にソレっぽいと思えばいいのですがw



TFにはたまにある、説明書やパッケージに書かれていない隠し要素として、
垂直尾翼を外すことで、新たに5mm穴が現れます。



そのうち、前側の2つの5mm穴は、スクラップメーカー砲を合体させた際の5mm軸の配置と
ジャストフィットするので、上の写真のように装着できます。



 外した垂直尾翼は、スクラップメーカー砲の5mm穴に挿しこむことで、余剰パーツ無しに
できます。ちょっと見た目が変ですがw









海外版と比較。(右が海外版です。)
成型色や塗装が違うのがお分かりなるでしょうか。
国内ジェネレーションズ版の方が重厚でゲーム中の雰囲気に近いですね。



特に違うのはこの辺り。まずは写真左上。
コックピット横は塗装のパターンが変わり、ゲーム同様にシルバーと赤で塗り分けられています。
その後ろ、エアインテークから繋る赤塗装のラインの延長上の部分。
ココもゲーム同様に赤く塗装されています。

写真右上の、主翼の塗装追加。コレもゲームを再現していますね。
インシグニアの色は、ゲーム中だと場面場面でどっちの色にも見えますw

写真下。
インシグニアがゲーム中同様に垂直尾翼にも描かれています。
また、この垂直尾翼部分、海外版では黒い成型色で、表だけ塗装されているのですが、
国内版ではメタリックな成型色で再現し、塗装無しに変更されています。


付属武器。



スクラップメーカー砲。
やはり、FoCのゲームをやっていると、ニュートロンアサルトライフルだなぁ、と思ってしまいますが、
これはあくまでスクラップメーカー砲です。
3連のバレル部分は回転します。


内側は左の写真のようになっていて、組合せると武器を合体できます。


合体させたことで、ギア同士が噛み合って、片方のバレルを回転させるともう片方もどう連動して
回転するようになります。また、上部に5mm穴が生まれます。
持つ部分が、狭い間隔で5mm軸が並んでいるので、ちゃんと持たせられるキャラが少ないのが
残念なところです。



海外版と武器を比較。
武器は塗装の範囲や色も違いがなく、成型色の違いだけになっていますね。


さて、それではトランスフォーム!


機首を折り畳んで、ビークル下半分、腰から脚をガバっと前に持ってきます。


機首のところでジョイントし、爪先を出します。



ビークル裏側に残っている、腕を横に出します。
このとき、下写真のパネルの部分を押しながら変形させてあげると、無理な力がかからずに
良いと思います。



腕を伸ばしたら立たせて、ビークル上半分を真ん中から曲げ、顔を起こして前に向けます。


 肩のところで折り畳んで、背中でジョイント。
エアインテークを倒したら、変形完了です。






スタースクリーム、ロボットモード。

War for Cybertron, Fall of Cybertron、両方通してこの姿で出ていますが、
惚れ惚れするようなスタースクリームっぽさですねw

TF開発者の幸さんのツイッターで、このスタースクリームはMr.スタースクリームこと、
蓮井さんが開発を担当されたことを明らかにしてくれています。

また、同じく幸さんがツイッターで、両肩のダクトは、最終量産サンプルの前まで
赤く塗装されていたことを明らかにしてくれています。

ここは、ゲームでは赤い部分だっただけに、少し残念ですがコストの都合なども
あると思いますので仕方ないところですね。




 武器を装備。
スタースクリームは、手の指がヘコんでいるため、合体させた状態でも問題なく持てますが、
他のひとだとだいぶ持たせずらいです。
2つに分割した状態なら、通常の5mm軸なので、いろんなTFに持たせられます。

ゲーム中のX18 scrapmakerやneutron assault rifleに2つに分割する機能はないですが、
左右同じ武器を2つ腕に装備していたほうが、ジェットロン/Seekersらしいですし、
何より国内ジェネレーションズ版はFoC名義ではないので何の問題もありませんねw






ロボットモードで海外版と比較。
右が海外版です。


頭部は成型色が変わっています。
海外版は黒(というかガンメタル)で、G1っぽくて良さげですが、
これも幸さんのツイッターで、ゲーム中に近付けた結果と、説明がされています。

FoCスタースクリームの頭部の色は、設定画では黒、ゲーム中では国内版と同じダークブルーと
若干ブレがある部分だったりしますw

また、頭部の成型色は垂直尾翼、前腕、爪先と同じで、おそらくランナーから同じため、
垂直尾翼と前腕、爪先の成型色もメタリックダークブルーに変更になっています。
海外版では、垂直尾翼と前腕は全体を塗装し、頭部と爪先が成型色のままになっていますが、
国内版では、全て成型色ベースで細部に塗装になっていて、ゲーム中に近付いたと同時に
塗装部分が減り、メタリックダークブルーの部分に関しては塗装剥げが起きにくくなっています。



胴体も成型色、カラーリング、塗装パターンと結構違います。
前述のコックビット横の塗装パターンの違いの他、エアインテーク部分の発光部の色が
ゲーム中でのディセプティコンらしい色になりました。(ほんとはもう少し紫寄りですが)
コックピットのクリアパーツも、全体の渋めのカラーに合わせて暗めになっています。

目も同じクリアパーツなので、少し暗めになっているハズなんですが、小さい上に良く発光する
こともあって、ご覧のように目の色の違いはほとんど分かりません。


背中と主翼はビークル時と同様の違いだけですが、けっこう雰囲気が違って見えますね。



腕は前腕以外は成型色の微妙な変更のみです。
前腕は、前述通り、ダークブルーとガンメタルの部分で、塗装と成型色が反対になっています。
ダークブルー部分がメタリック成型なこともあり、国内版のほうが質が高く感じますね。


脚も成型色や塗装パターン、色合いが違います。

太股は海外版が赤の成型色のままなのに対して、国内版はメタリックレッドの塗装になっています。
塗装の下地は全く見えないので、成型色は確認できていませんが、おそらく武器の赤と
同じ色だと思います。

下腿は、両者ともシルバー成型色に塗装ですが、国内版は膝回りの塗り分けが細かくなり、
ゲーム中に近付いていますね。
全体的に色合いは違いますが、海外版は脚の青は腕や尾翼の青と違う色になっているのに対し、
国内版は青の色合いを全身で統一しているのが好印象です。

海外版は、青は全部塗装での再現なのですが、何故2色使っているのか、よく分かりません。

最初、足首は青い成型色だと思っていましたが、よーく見るとシルバーの成型色で、その上に青と
シルバーを塗っているんですよね。その分、足首のシルバーは発色がいいんですがw
この足首の、シルバー成型の上に青とシルバー両方塗装、というのは国内版でも踏襲しています。
足首の細い肉抜き穴の奥を見ると、無塗装の成型色が見えます。

爪先は、前述のとおり、海外版は頭部と同じガンメタ成型色、国内版はダークブルー成型色です。
ここも、国内版のほうが設定やゲーム中に近くなっています。


個人的に気に入ってる部分が、この隠れてしまう内側のモールド。
背骨やその周りが細かいディティールで埋められていて、素敵です。


 可動とか。
ボールジョイントがあまり好きではない私としては、このサイズで一切ボールジョイントを使わず
軸関節だけなのはとても嬉しかったり。


ボールジョイントが全て駄目というわけではないんですがね...。
小くて2軸仕込めない所とかはボールジョイントもいい物だと思います。
コスト面で厳しい時も、ボールジョイントでも妥協できます。
一昔前ならともかく、コスト面で厳しくもなさそうで、スペースがある場所でのボールジョイントは
ただの手抜きですよバンダイさん。スーパーロボット超合金やロボット魂などの高額アイテムで
最新のものでも股関節とか肩にボールジョイントを使っていて情けないとは思わないんですかね。

などと別の会社のものを愚痴っても仕方ないので、スタースクリームの素晴しい可動ですw





首は1軸で横ロールのみです。
360度、とくに干渉もなく回転します。
また、変形の都合で、首の基部ごとであれば上を向けます。



肩は変形用の軸を含めると3重の軸構造になっています。
と言っても、変形用の軸はあまり動かず、通常の2軸でほとんどの可動を担当します。

上下は360度、左右は90度弱くらいまで。




変形用の軸は若干の前後スイングができます。
ほんとうに気持ち程度ですが。
ただ、胴体の干渉部分を少し削ってあげると、だいぶ前後スイングできるように改造できそうな
気配はあります。お試しになる場合は、自己責任でお願いします。


上腕には360度のロール軸。
肘は二重の軸関節です。
変形の都合もあって、180度曲がります。

手首は横ロールが360度。



股関節も二重の軸関節。

前後の開脚は前が140度、後ろが110度くらい。
横への開脚は120度ぐらいずつ、240度可能です。
こういう、ボールジョイントでは構造的に絶対出せない可動範囲も2軸関節の強みですね。


太股の上部にロール軸があり、外側に180度、内側に45度回転可能。


膝は1軸で90度まで。
他の可動範囲が良すぎて何となく残念に思えてしまいますが、
それでも90度曲がってるので、このサイズなら必要十分に曲がってくれます。

上腿と下腿の長さのバランスの問題で、少しバランスがきついですが、一応立て膝も可能です。


足首は動かなそうに見えて、左右に20度くらい曲げられます。
そしてどちらに曲げても片足立ちが可能ですw




爪先は前後可動。
前に45度くらい、後ろは収納されるまで。
前に45度動かした状態でも、きちんと接地してくれるので、バランスがとても良いです。



お約束の形態も再現可能です。



 太股で180度ロールさせれば、逆関節でよりソレらしくw



ついでに変形途中に何かよく分からないモノも生まれました。



ヤッター! はっぱ隊が増えたよ!!
さすがに2体はっぱ隊で並べるには、Hハンガー2セットでは手狭でしたw


と、そんなわけで、トランスフォーマー ジェネレーションズ TG-09 ディセプティコン航空参謀
スタースクリームのレビューでした。

元々出来の良かった海外版を、豪華塗装でさらにゲーム中の再現度を高めて、
渋くて重厚なカラーリングでとても高品質なアイテムに仕上がっていました。
スタースクリーム好きには堪りませんねw

それではまた。