2013年3月24日日曜日

トランスフォーマー ジェネレーションズ TG-13 サウンドウェーブ。


本日は、サウンドウェーブ特集8回目、トランスフォーマー ジェネレーションズから、
TG-13 ディセプティコン情報参謀 サウンドウェーブをご紹介します。


トランスフォーマー ジェネレーションズ TG-13 ディセプティコン情報参謀 サウンドウェーブは、
既に発売されている海外版のTransformers Generations Fall of Cybertron SOUNDWAVEを、
元になった海外版ゲームのTransformers: Fall of Cybertron(以下FoC)で登場した姿を
忠実に再現するように変更したアイテムです。


音波さん所持リスト。
元になった海外版のGenerations FoCサウンドウェーブの紹介はコチラ
海外版とは、成型色と塗装箇所がかなり違っています。

基本的には海外版と同じですので、変形やギミックなどの紹介は省いて、主に海外版との違いを
比較していきます。

それでは続きからどうぞ。


まずはパッケージから。




基本的には海外版を踏襲したパッケージで、イラストにも全く変更はありませんが、
海外版で話題になっていた同梱されていないのに何故か手に持っている謎ブラスターは
きちんと無かったことになっていますw


胸部にレーザービークを収納可能! イジェクト&自動変形ギミック搭載!! とありますが、
ここではレーザービークが表向きになっています。

実は海外版もそうだったんですが、説明書では裏向きになっているんですよね。
コレについては後ほどじっくりと説明します。


 プロフィール
「何百年もかけ権力の座を手にしたサウンドウェーブはディセプティコン軍にとって不可欠な
存在だ。体内に無数の通信機器が装備されており、かすかな敵の信号も傍受することが出来る。
さらに複雑な量子暗号をも解読する事が可能で、どんな機密情報も彼には筒抜けだ。
忠実な部下であるレーザービークはスパイ活動を得意とし、その任務を確実に遂行する。様々な
情報を操るサウンドウェーブはメガトロンの最も効率的な兵器と言える。」

ちなみに海外版のキャラクターバイオはコチラ。
"SOUNDWAVE has spent centuries making himself indispensible  to the DECEPTICON cause. His body is packed with electronic communications gear. He is capable of teasing even the faintest transmission out of the microwave background, cracking the toughest quantum code, and jamming the most powerful signal. Together with his minions, he is one of the most effective weapons in the DECEPTICON arsenal."

海外版の記事でも書きましたが、indispensibleはおそらくindispensableのtypoです。
国内版はレーザービークについても触れているのが良いですね。




中身。
今回から、また固定用の紐が紙製になっています。
個人的にはどっちにしろニッパーで切ってしまうので、金属線にビニールパイプでもどっちでも
構わないのですが、何となく紙製のほうが良い気が。

あと、中箱の側面部分のセロテープ固定が復活していました。
自分は製品の箱をそのまま収納用にも使うので、ボイジャーの箱にデラックス以下をがしがし
詰めて積み上げています。
なので、中箱の強度が上がる分、セロテープで固定してあると嬉しかったりw

説明書はサウンドウェーブとサウンドブラスターで基本的には同じですが、使っている写真の
ポーズは変えてあります。
あと海外版でもweaponとしか記載されていなかった武器は、国内版でも武器としか記載されて
いませんでした。







国内版ではビークルモードとしか書いてありませんが、
海外版ではcommunication truck modeとなっていました。

ゲームよりはだいぶずんぐりとした丸いビークルですが、これは後述のデータディスク
射出ギミック用にスペースが必要なため。



ルーフには武器を装備可能です。
すぐ後ろにはレバーを兼ねつつ銃座のような造形があり、他の何かを載せると楽しそうです。

なお、FoCのゲーム内では、写真のようにフロント部の爪のような牙のような部分は
ほぼ垂直になっていましたが、もっと伸ばしたり、曲げた状態にも出来ます。







海外版との比較の前に、ユナイテッド版と。

比較対象はゲームとして前作にあたるWar for Cybertronのときに発売された、トランスフォーマー
ユナイテッド UN-05 サウンドウェーブ サイバトロンモードです。

海外版の記事では、海外版同士で並べていたので、今回は国内版と並べてみましたが、
国内版はどちらも落ち着いた重塗装版になっています。
と言っても、ユナイテッド版は全体にキャンディ塗装、ジェネレーションズ版はメタリック成型色に
細部を塗装と結構違いますが。

ビークルのバランスで言えば、データディスク射出ギミックのないユナイテッド版のほうが出来が
良いですが、細部は大きさもあってジェネレーションズ版のほうがゲームに似ています。



武器を装備して。
ユナイテッド版は、データディスクのギミックが無い分、胸にはこの武器が収納できます。
武器の装着場所についても、ユナイテッド版のほうがゲーム中に近い感じになります。






ビークルモードで海外版と並べて比較。

造形は全く同じで、成型色と塗装箇所、塗装の色の違いだけです。
ゲームのFoCは、照明が暗めで重々しい雰囲気でメタリックな重厚さの強いタッチで描かれて
いたので、海外版は明るすぎ、国内版ぐらいが丁度いい色合いだと思います。

色をただ暗くしているだけではなく、きちんとゲームに沿った配色に変更されていますね。

と言っても、日本国内では肝心のそのゲームが発売されていない訳で、買おうと思えば買えますし
日本でもちゃんとプレイできますが(私はWfC、FoCともにPS3版を買っていますが、普通にプレイできます。Xbox版やPC版も同様かと。)、やはり一般販売はされていないので、個人で輸入するか
輸入商品を扱うところでないと買えません。

なので、ゲームで登場する姿を忠実に再現、と言われても私のようにゲームを持っている人は
嬉しくても大多数は格好良ければどっちでも良いんじゃないかなぁ、と思ったりします。

逆に、北米では一般販売されていて多くのファンがプレイしているので、ゲームに忠実なカラーを
望む声が多そうです。
なので、国内販売の見込みがないWfC/FoCについては、Hasbroが出す海外版をゲームカラー、
日本版を重塗装の別カラー、にしたほうがより多くの人が幸せになれそうだなぁ、と思います。

気付いてらっしゃる方も多いと思いますが、上に並べたように海外版はゲームよりG1をイメージ
した配色になっています。


それはともかく、国内版は異常なまでに格好良いと思いますねw



個人的に国内版の一番嬉しいところはココです。
クリアパープルのタイヤの内側がシルバー塗装されているんですよね。
これのおかげで、とてもクリアパープルが綺麗に見えるようになっています。





武器を装備して。
武器もやっぱり国内版は重厚でメカメカしいですね。




サウンドウェーブ、ロボットモード。
もう格好良い以外の言葉が出ないくらいに格好良いです。
ゲームでの雰囲気にとてもよく似ていて、このゴツっとした箱感のある胴体も
ゲームそのままですね。


目には集光ギミックがあります。
ウチの照明係のサイドスワイプさんですが、あまり意味ないくらいに最初から集光しまくりです。



胴体は、クリアパープルの窓の内側がシルバー塗装されています。
その下の爪もシルバー塗装。

窓と爪のパーツの内側にある胸のパネルは表側が全塗装。
シルバーの塗り分けの他に、長方形のモールドの黒塗り分けが海外版から追加されています。

パネルを開けたところは全て未塗装。


背中側は、銃座のようなレバーのような部分が黒く塗装されているのと、フロントタイヤの前の爪
部分以外は成型色です。

腕や脚にも言えますが、メタリックで艶やかな成型色の、部分ごとに表面処理が違って
成型されていて、通常の艶のある成型部分と、サンドブラスト加工された金属のような表現の
部分があり、そちらはマットな質感になるので、単調さを感じさせません。


腕部。
肩ブロックは部分塗装、上腕は未塗装、前腕は全塗装となっています。
前腕のメタリックパープル部分も塗装ですが、上腕との色調の違いもなく、とてもマッチしています。


肩ブロックは前述の表面加工の違いが分かりやすい部分ですね。
正面側の一番広い面がザラザラに、側面などはツヤツヤになっています。



脚部には全塗装のパーツはありません。
太腿は単調になりがちな部分ですが、モールドと黒塗装、前述の表面処理による質感の違い、と
とても情報量が多く、金属的な存在感も高くなっています。


脚の内側も、モールドや表面加工で単調にならないように工夫されています。






ユナイテッド版とロボットモードで比較。

ユナイテッド版はだいぶほっそりしています。
ビークルモードでは、ユナイテッド版のほうがゲームでのイメージに近かったですが、
ロボットモードではジェネレーションズ版のほうが近いですね。


顔は大きさの違いもあって、ジェネレーションズ版のほうがエッジが立っています。
シルバー、クリアとキャンディ塗装されているのもあってユナイテッド版は少しモールドが
ダルめです。


胴体形状も、ユナイテッド版はビークル時のスペースのせいか、箱感が足りません。
やはりサイズの違いは大きく、ジェネレーションズ版はディティールも細かく入っていますね。


腕はユナイテッド版も頑張っていて、形状には遜色見られませんね。
塗装や表現の違いで、ジェネレーションズ版は重厚に。ユナイテッド版はきらびやかな感じです。


背中はギミックの都合もあって大きく違います。
ゲームに近いのは、当然ギミックのないユナイテッド版です。

海外版の記事でも書きましたが、ユナイテッド版はタイヤが表を向いて背中に回っている変形が
秀逸ですね。
ジェネレーションズ版も、ルーフをどけてあげると、きちんと背中のディティールがモールドされています。





ほとんど一緒の変形をするユナイテッド版とジェネレーションズ版ですが、脚のタイヤは
ジェネレーションズ版になって変形時に回転させる角度が増えています。

サイズが大きくなってディティールが増えたのと、足首がルーフを兼ねなくなったので
きちんと足首していますね。





海外版とロボットモードで比較。

海外版はロボットモードで見ると特に、G1イメージな感じになっているのが分かりやすいですね。




頭部は目のクリアパーツの色も変わっていますが、集光具合にはあまり影響せず、
どちらも良く光ってくれます。
目の上のモールドにピンクの塗装が追加されています。
ここはゲームで光っている部分ですね。



写真の撮る向きが変わっちゃっていますがw
胸の爪の裏部分は国内版だと塗り分けがされています。

胸のパネルを開くと塗装がなく成型色なのは同一ですが、グレーの濃さが全然違うので
国内版のほうが機械っぽさがあります。


腰は海外版がグレー成型で正面だけ青に塗装されているのに対し、国内版は腰全体が
メタリックパープルで成型されていて、統一感があり、再現性も高いです。

また、太腿上部の股関節に近い部分が黒に塗り分けされています。


背中側は、成型色の変更と塗装色のみですが、やはり腰部分が胴体と同じメタリックパープルで
成型されている国内版のほうが統一感があっていいですね。


フロントタイヤ。
国内版は内側がシルバー塗装されてビークル時の見た目がよくなっているのと、
爪のような部分がシルバーに塗装されています。


 腕は塗装パターンが大きく違う部分です。

肩ブロックはガンメタルな色の部分の塗装範囲は共通ですが、海外版の赤塗装の部分はなく、
ピンクのラインの塗装が追加されています。

前腕は、海外版が赤塗装と発光部の薄いピンクの塗装だけに対して、国内版は前腕が丸ごと
全塗装になっています。
塗り分けのパターンも海外版の赤塗装部分の範囲が違いますね。


 塗装の薄い部分を見るに、前腕の成型色はメタリックパープルのようですね。
腰のパーツと同じランナーから切り出されているのかも知れません。



 脚部はタイヤホイールの塗装パターンが変更され、前述のタイヤ内側のシルバー塗装と相俟って
質感が全然違いますね。
他にも、海外版で赤い塗装が無くなっています。


続いて、レーザービークさん。




データディスクモード。
見た感じは海外版と全く一緒に見えますねw



海外版(左)と比較。

若干色が暗めになりました。
また、何故か模様が左右反転しています。
このデータディスクの模様は、海外版で発売済の6種は全て異なる模様でした。
何か意味があるのかないのか...。





レーザービーク、ロボットモード。
は、すいません単体の写真を撮り忘れたので、比較から。

と言っても成型色以外ほぼ違いがないんですが。


かろうじて違いが分かる部分は、頭部の塗装です。
海外版はフレーム色の黒に合わせたマット塗装、国内版はフレーム色のガンメタルに合わせた
グロス塗装です。


他の部分は、若干国内版のほうがシルバーの塗膜が薄いかなぁ、くらいでほぼ変わらず。
塗膜の厚みは個体差も出るところですしw




さて続いて、データディスクの射出ギミックなんですが、パッケージ裏と説明書で入れる向きが
逆に載っていまして。まぁTFではよくあることではありますがw

結論から先に言えば、データディスクの入れる向きはパッケージ裏の写真が正しい、と個人的に
思います。
ですので、データディスクが射出できない、引っかかる、最後まで押し出せない、
空中で変形しない、などのご意見は、まず向きを確認してもし逆に入れていたら
試しに反対向きに入れてみてください。

20回ほどガシャガシャと試してみましたが、我が家の国内版と海外版、合計4体と、データディスク合計8枚で確認する限り、逆に入れたら確かにそうなります。

まぁ、残念なことに、正しい向きに入れても100%空中で変形できるというわけでもないんですが、
変形する確率がだいぶ上がる、というのと、ちゃんと最後まで射出できる、くらいですw



以下、その理由をぐだぐだとw


私はあんまりちゃんと説明書を見ないことが多いので、パッケージ絵のデータディスク表面が
表にくる向きで入れていました。

で、説明書では逆向きに入れるようになっていると教えて頂いたので見てみたら、
実は海外版からパッケージと説明書で向きが逆になっていたんですね。
全く気付きませんでしたw

最初は、だったらどっちでもいいのかな、と思っていたのですが、
データディスクが出ない、とか、空中で変形しない、とかも聞こえてきたので、
我が家のサウンドウェーブ/サウンドブラスターはそんなことないし、個体差なのかなぁと
思いつつ、ふと逆向きを試してみたら、何となく、出ない、変形しない、と言われる理由が分かりました。




左がパッケージ裏の写真通りに入れたところ、右が説明書の図通りに入れたところです。
ごらんのように、最後に引っ掛る部分は表と裏で違います。
左はこのまま多少力を入れればスポっと抜けますが、右は下のほうが引掛って出てきません。


構造を見てみますと、説明書通りに裏向きに入れると、一番薄い部分が最後に残ることになります。
また、パーツの分割も多い側が最後に引っ掛る部分に残ることになります。
パッケージ通り、データディスク面を表にして入れると、パーツは左右の2分割のみで前後の厚みも
それなりにあります。




また、これは今回のサウンドウェーブ付属のレーザービーク、サウンドブラスター付属の
バズソーだけでは分かりにくいのですが、データディスクの面は基本的に円が欠けている部分が
存在しません。きちんと表面と、側面に繋る斜めの面が一周存在する設計になっているんですね。

分割も少なめで裏側に比べると剛性も高いです。

ですので、データディスク表面を表にして入れると、出るときに縁に引っ掛らず、
無駄な力を入れずに押し出せるようになります。

あと、表面を表にすると、押される部分が裏なので、スイッチを常に押したまま飛び出てくることに
なるので、着地の接地した面の確率だのみ+衝撃でたまたま外れるだのみの逆向きよりは
変形する確率もだいぶ高くなります。


試しに動画を撮ってみました。



表面を表にして、国内版レーザービーク、海外版レーザービーク、海外版バズソーの順に入れて
みています。

セット完了。


最後の1体は、少し引っ掛かりがあるために若干タイミングが遅く射出されていますが、
そんなに思いっきり力を込めてるわけでもなく射出できています。

あと、スローを用意しなかったので分かりずらいですが、1体目と3体目は空中で変形が完了
しているっぽいですね。


続いて、逆向きにセット。



順番は表のときと同じです。



表向きとは力の加減が違うので、最初出なくてガチャガチャやってますが、
一応最後まで出ました。

3体目は表向きに入れたとき以上の抵抗を感じていて、タイミングもさらに1体だけ遅くなっていますね。

あと、空中では当然ながら変形できていません。
この時は着地時も...。


違うパターンも。



国内版サウンドブラスターに、国内版バズソー、海外版ラヴィッジ、海外版バズソーを
逆向きにセット。


逆向きの力加減には慣れましたが、3体目がどうしても出てきてくれませんでした。
1、2体目は、ラヴィッジの前足だけ着地時に微妙に変形してますねw




同じ順番で正しい(と勝手に思っている)向きにセット。


スンナリと3体とも射出できています。
空中での自動変形も、バズソーは両方とも完了、ジャガーは元々手動が必要なのでその部分まで
変形が完了しているっぽいですね。

ということで、パッケージ裏の写真通りにデータディスク面を表にして入れると、
射出もちゃんとできるし、空中変形もわりと出来るようになるので、今回は説明書のほうが
間違っているんじゃないか説を唱えてみました。



そんなわけで、トランスフォーマー ジェネレーションズ TG-13 ディセプティコン情報参謀
サウンドウェーブのレビューでした。

海外版でも書きましたが、アイテム自体の出来は非常によく、とてもしっかりした作りになっていて、
細部のディティールも練られ、プレイバリューも高い上に、オマケにモノ凄く格好良いです。

データディスクの自動変形は発動しないときも、まぁありますが空中で完全に変形しきったときは
結構満足感もあります。

国内版も今後、4月末にデータディスクセットが発売されて、さらにプレイバリューが高くなりますので
是非手にとってみてください。

価格帯や対象年齢の違うマスターピースを除けば、今までで最高の音波さんだと思います。

それではまた。